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クリーニング経営コラム

クリーニングとコスパ

最近よく使われる言葉に「コスパ」があります。クリーニングとコスパは関連が薄いように思われますが、よく考えるとこれがなかなかおもしろい。そこで今月はコスパについて考えてみます。

コスパとはコスト・パフォーマンスの略語で、支払ったコスト(費用)と得られたパフォーマンス(効果)の比較をいうもので、コストは金銭的なものだけでなく、時間、労力、感覚までの領域と広い範囲に及びます。

コスパが高いというと少ない時間の割には汚れ落ちが良い、労力が少ない割にはキレイに仕上がる、あまりよい資材を使わなかったけれども出来が良い、などを言います。金銭的なものも当然含まれます。最少の費用で最大の成果を得られたということをコスパが高いと表現します。これは昔からずっと経営上使っていたことです。

クリーニング業ではもうすぐ繁忙期がきます。販売促進をするにはもっとも適した時期です。最少の費用(チラシ、ポスティング、ネットなど)で最大の効果(売上など)を得られるチャンスです。これをコスパが高いと表現します。

しかし最近のクリーニング業界では販促をあまりしなくなりました。販促費(費用)をかけた割には売上(成果)が上がらないと経営者が考えているとすると、それはコスパが悪いということになります。しかし販売促進を行わないことをコスパが良いともコスパが悪いともいいません。

そして注意しておかなければならないのはお店の評価にもよく使われます。このクリーニング店は料金の割には品質が悪いと感じると「この店はコスパが悪いので有名だ」などと言われてしまいます。お客様から見ると料金を支払う(コスト)相応の品質(成果・パフォーマンス)のお店、すなわち「このクリーニング店はコスパがよい、評判のお店です」と言ってもらえるようにしなければおもしろくありません。