美容室の満足度をアップさせる仕上げのスタイリング
カラーやパーマ、カットの最後に仕上げのスタイリング。
この最後のスタイリングが、お客様の満足度をあげる大きなチャンスだとご存知ですか?
髪型が変わるとお客様が毎日行うセットのやり方も変化する場合があります。そこで、仕上げのスタイリングのときに「この髪型はこうするときれいにセットできますよ」とアドバイスをすると「私のことを考えてくれているんだ!」とお客様の満足度がグンとアップするのです!
しかし、お客様にアドバイスを行う際に、重要な2つの押さえるべきポイントがあります。それは、お客様にあわせたヘアセット方法の提案とスタイリングの再現性です。この2つをしっかり考えなければ、一方的で独りよがりなアドバイスになってしまい、お客様にも喜んでいただけません。
お客様が「教えてもらって良かった!」と喜んでもらえる効果的なアドバイス力を身につけましょう!
お客様にあわせたヘアセットの提案
お客様の普段のスタイリングに合わせよう
お客様には普段からヘアアレンジをする方、しない方など様々なタイプの方がいます。そのため、ヘアセットのアドバイスをするときは、お客様の普段のスタイルに合わせることを心がけましょう。
例えば、毎日ヘアアレンジを楽しんでいるお客様には、仕上げの際に華やかに見えるアレンジを取り入れたり、ヘアアクセサリーの使い方のポイントを紹介すると喜ばれます。
しかし、あまりヘアセットをしない方に同じことをしても、喜んでいただけるでしょうか? 丁寧にコテで髪を巻いても、お客様はきれいな仕上がりに嬉しい反面、「素敵だけど、自分ではできないなぁ…」と思っているかもしれません。そんな方には、短時間で簡単にできる方法が喜ばれます。ブローをする時のコツやさっとまとまるスタイリングなど、手間をかけず髪型をセットする方法を紹介してみましょう。
お客様の希望やスタイルにあった仕上げを行うことで、普段のセットの際にアドバイスが役に立ち、来店後もお客様のお店に対する満足感が続きます。
スタイリングの再現性とは?
スタイリング時にセットのポイントを伝えよう
美容室では綺麗にセットされて気に入っていた髪型も、自分でやると仕上がりがイマイチ……なんて、よくあるお話です。この仕上がりのギャップが生まれる原因は、やはり技術の差。美容師さんにとっては簡単なアレンジやセットでも、お客さんにとっては難しかったり再現できないことがあるのです。この技術の差を少なくするには、仕上げのスタイリングをする時にセットのコツを伝えることが重要です。
例えば、パーマの方にはカールが出やすいブローのやり方を説明しながら実演してみせ、髪をまとめる時には髪型が崩れにくくなるピンのとめ方やスタイリング剤を伝えてみましょう。簡単で実践しやすいものを中心にアドバイスすると、仕上がりのギャップが減り、お客様が自宅で美容室でセットしたような仕上がりを再現できるようになり、「あの美容室に行くと、きれいなヘアスタイルになれる!」と実感してもらうことができます。
ただし、アドバイスのつもりでお客様のやり方を否定したりダメだしをしてしまうと、お客様に嫌がられてしまうので気をつけましょう。
接客で他のお店と差をつけよう
ちょっとした気遣いやお客様にあわせたコミュニケーションをスタッフ全員が心がけると、接客自体があなたの美容室の魅力のひとつになります。プロの視点や技術を活かした効果的なアドバイスで、お客様の心をつかむ接客を目指しましょう!
2018年4月23日|美容師の接客術