あったら嬉しい美容院のサービス、シャンプー編
美容院での大切なサービスのひとつ、シャンプー。
前回は、お客様がシャンプー中に気になっていることについてまとめました。
(→美容院のシャンプー、お客様はココを見ている!)
今回はシャンプー技術が上手いことを前提として、
うれしかったこと、良かったサービスについてまとめています。
美容院のシャンプーでうれしかったサービス
頭のツボ押しがうれしい。ないと物足りない。
美容院のシャンプーで求められているのはリラックス。頭のツボ押しは本当に気持ちいいですよね。美容院で初めて知り、自分でも時々するようになったという声もありました。その気持ち良さを一度知ってしまうと、なかったときに物足りなく感じてしまうから、顧客流出を防ぐ策のひとつになります。ただし、ツボ押しは力加減や押す時間を間違えると逆効果。適当さはバレますのでご注意を。
マッサージ長めに応えてくれた
シャンプーは意外と肩が凝るので、シャンプー後のマッサージはとてもうれしいサービスです。口には出しませんが、できればもうちょっと長くマッサージしてほしいと思っているお客様も少なくありません。お客様に「マッサージ長めで」とお願いされたら、ちょっと長めにしてあげましょう。
それから、肩こりが触ってわかるレベルに達した美容師さんなら、「凝ってますねぇ」とついつい言ってしまいがち。実はそう言われるのが嫌という人もいます。「ハイとしか言えない」「疲れた女感が出て嫌」といった理由です。
肩がパンパンに凝ってる人に出会ったときは、「凝ってますね」と事実を告げるのではなくて、「ちょっとマッサージ長めにしましょうか?」と提案してあげてはいかがでしょう。感動したお客様は、あなたのことをゴッドハンドと慕ってくれるかもしれません。
良い香りのホットタオルを首の下にしいてくれた
首にホットタオルをあてると柔らかいし、じんわり温まって気持ちが良いですよね。しかもタオルからほんのり良い香りがしたと言うから大絶賛。あまり経験者のいないサービスですので、ライバル店と差をつけるチャンス!
たまにいつもと違うシャンプーを選べる
いつもの美容院へ予約した時間に行くと、当たり前のようにシャンプーが始まります。常連であればあるほど、気が抜けている状態です。そこで
「夏季限定でこんなシャンプーもあるんですけど、どちらがいいですか?」
なんて聞かれたら「おっ!」と気が入ります。いつもと違う刺激がちょっと楽しいんです。通いなれた美容院があっても、新鮮さを求めて他の美容院に行く人もいます。常連のお客様を飽きさせないためのサービスにおすすめです。
シャンプー後にお水をくれた
美容院ではシャンプーだけでもけっこう汗をかきます。汗をかくと湯あがりのようにノドが乾くので、小さいコップに1杯の水をもらえると嬉しいです。女性には潤いが大事ですので、内側からの美しさを追求する美容院には必須かも。
ひざかけを掛けてくれた
シャンプー中は目隠し状態で横になっていますので、スカートでもパンツでも、女性は下半身が気になります。ひざかけがあると隠れて安心ですよね。冬は厚手だと暖かくて一石二鳥、夏はタオル地やコットンなど薄手のものがベター。ここはケチらず、かわいい柄、オシャレなひざかけをご用意ください。サロンのセンスに対する信用度も上がります。
おつかれさまでしたの一言
シャンプーは受けているお客様も疲れるものです。そこで「おつかれさまでした」の一言があるとホッとします。当たり前のようで、言わない美容師さんもけっこういます。忘れずにお声がけくださいね。
頭を小さいと言ってもらった
「頭が小さい」は女性にとって褒め言葉。何人もの頭を洗っている美容師さんに言われたら特にうれしく思います。うそではない褒め言葉ならどんどんかけてください。
ただし、余計な一言には注意が必要です。男性美容師さんから
「頭小さいですね~。握りつぶせそうですよ」
と言われた女性は、喜びから一転、恐怖を感じたそうです。
ちょっとした気遣いで他店のシャンプーと差をつけよう
シャンプー技術がうまいのは大前提。あと一歩抜け出すなら、プラスアルファの気遣いが必要です。たまにはお客様の立場になって、シャンプー中のサービスを見直してみてください。ちょっとした工夫でお客様の満足につなげましょう。
お客様に「わぁ、うれしい!」と感動を与えられるサービスができたら、次もまたあなたのサロンに来てくれます。
2017年7月21日|美容師の接客術