美容室のDMでリピート率を上げる3つのタイミングとは
せっかくあなたの美容室に新規で来店してもらったのに、その後が続かない。その理由は、お店や施術内容への不満ではなく、単に「忘れられている」だけという可能性があります。お客さまの記憶に残り、再来店につなげるためにDM(ダイレクトメール)は有効ですが、その確率をさらにアップさせるには、何よりも送るタイミングが大切。
今日は、リピート率を確実に上げるための、3つのDMについてご紹介します。
1.美容室での体験を思い出してもらう、3日以内に送るDM「サンキューレター」
まず最初に、美容室にご来店いただいた感謝の気持ちをこめたDM、サンキューレターを出しましょう。しかも、届けるタイミングは、ご来店いただいてから3日以内がベスト。一般的に人は、1日経つと前日に覚えたことの7割以上を忘れてしまうといわれています。しかし、3日以内にきっかけがあれば、簡単に思い出せるのです。このきっかけを逃さず、お客さまに思い出してもらうためにも、サンキューレターはすぐに送りましょう。
さらに、DMは手書きのメッセージの方が読まれる確率は格段に高くなります。ダイレクトメールを出す美容室は他にあっても、そこまでこだわっている店は珍しいため、目を引くこと間違いなし。何より手書きのほうが親しみをもってもらいやすく、心に届きます。
ここで大切なことがひとつ。文面としては、100%感謝の気持ちだけを伝えてください。この時点で、セールストークは一切不要です。来店してから3日も経っていないにもかかわらず、セールスの話をされても引かれるだけ。売り込みが強いお店という印象が残ってしまい、販促のためのDMが逆効果になりかねません。
あとは、お客さまの髪の話題に触れるのも効果的です。
今回行った施術内容や、自宅でのヘアケア方法、お客さまの髪質に対するアドバイスなどを書き加えると信頼が得られます。
2.美容室の印象を強める、30日以内に送るDM「ライクレター」
お客さまが美容室に来店してから30日頃(約1ヵ月前後)に、ライクレターと呼ばれるDMを送ります。サンキューレターで掴んだお客さまの心を離さないためにも、時間が経ってもお客さまのことを好意(like)に想っていることを伝えるライクレターを送りましょう。もう一度お店について思い出してもらうとともに、来店を楽しみに待っていることを伝えます。
ライクレターでは、お客さまとの距離をより縮めたいので、サンキューレターで伝えたアドバイスの経過を尋ねることや、「こんな風にアレンジしてみては」などの提案がメインになります。
また、もし前回お客さまが店販品を購入していたら、商品の活用方法を盛り込むのもテクニックのひとつ。商品の更なる良さをアピールできれば、もう一度購入してもらえる確率がアップします。
3.美容室への再来店につなげる、3ヵ月以内に送るDM「ラブレター」
そして最後に、来店3ヵ月以内にラブレターを送ります。3度目のDMは「そろそろ美容室に行きたいな~」と思う頃がベスト。
ラブレターを送る段階では、お客さまの来店を促したいので、お得感を感じさせるプレミアムなものを提供します。例えばサンキューレター、ライクレターではふれなかった「割引券」など。本来、割引はリピーターの方に感謝の気持ちとして提供するサービスですが、あなたは特別なお客さまなのでお送りしました、という意図を伝えることができます。
この3ヵ月というタイミングを逃すと、再来店の確率は大幅に下がります。つまりここが、一度切りで終わるか、リピーターになってもらえるかの分かれ目。心をこめたラブレターで、最後のアタックをかけましょう。
気持ちのこもったDMが、美容室のリピート率アップにつながる
あなたの美容室のことをお客さまに忘れられないために、DMを送ることは大事です。しかし、最も大切なことは送るタイミングや回数ではなく、心をこめて書くこと。サンキュー、ライク、ラブレターというDMの名前からもわかるように、感謝や好意を伝えるために送るのです。
いくらタイミングよくダイレクトメールが届いても、気持ちのこもっていない文章は読んでもらえません。読んでもらい来店につなげるためにも、テンプレートに頼らずあなたの言葉で書きましょう。
DM作成は手間がかかる作業なのですが、お客さまは数ある美容室からあなたのお店を選んでくれたのです。感謝を伝えるとともに、長くいい関係でいられるように、ぜひとも実践しましょう。
2015年9月10日|美容院の販促