美容師さん必見!名刺を工夫して指名を増やす4つのテク
美容師の名刺にちょっとしたアレンジを加えると、お客さまとより密な関係を築くことができ、指名につながります。
一工夫された、お客さまの目を引く名刺は、渡したその場で盛り上がり、印象にも強く残ります。さらに、お客さまが家族や友だちに名刺を見せてくれれば、宣伝効果まで期待できるのです。
今回は、お客さまが思わず手元に残したくなる名刺にかえる4つの法則を紹介します。名刺を上手に活用して指名を増やし、売り上げアップにつなげましょう。
1.お客さま宛にメッセージを書いて、特別な一枚に
美容師の名刺の印象を強め、捨てにくくする簡単かつ効果の高い方法は、名刺にお客さまだけに宛てたメッセージを手書きで書くことです。これで数ある名刺が、お客さまだけの特別な一枚に様変わり。そのため、名刺にはあらかじめ一言、二言でかまわないので書き込めるスペースを空けておきましょう。
書く言葉としては、「〇〇様、今日はありがとうございました」とシンプルに感謝の気持ちを伝えたり、「〇〇様、髪について要望、不安などありましたら、お気軽に相談ください」のように髪に関係するコメントをしたり、「〇〇様から聞いた△△の話、知りませんでした。さっそく試してみます」と施術中に盛り上がった話題にふれたり、と基本的になんでも構いません。
ただ、はずせない大きなポイントがひとつあります。それは、必ずお客さまの名前を入れること。名前が入ることで、より特別感を演出できるのです。
また、書くタイミングとしては、しっかり書きたいのなら、最後のシャンプー・ブローをアシスタントにやってもらっているときに、手短に書くだけなら、会計時に目の前でさっと書くのもいいでしょう。
2.質感にこだわり、差をつける
デザインにこだわるオシャレな名刺は数あれど、紙の質感にまでこだわっている名刺は少ないもの。そこであなたの名刺が個性を発揮できれば、差別化につながり、強く記憶に残せるのです。
キラキラと光沢感の強いツルツルしたものは、ひと味ちがったオシャレ感を演出できます。逆に、ざらざらしたマットな質感にすれば高級感が出て、それもまたお客さまの目を引きます。受け取ったお客さまが思わず興味をもってさわること間違いなし。また、質感とは関係ありませんが、昔ながらの活版印刷や、存在感が際立つ箔押しなども、また違った魅力で名刺の存在感を引き立ててくれます。
他の美容室では見られない、少しかわった名刺は、印象に強く残ることはもちろんのこと、渡したその場で話題になって盛り上がることができます。それに、名刺を気に入ってくれたお客さまが、家族や友だちに「この名刺かわってるでしょ」と言って見せて、自然と宣伝してくれることも期待できるのです。
3.財布に入るカードサイズにして、いつもすぐそばに
ビジネスで使われる通常の名刺サイズ(縦55mm×横91mm)ではなく、クレジットカードなどのカードサイズ(縦54mm×横85mm)にするとお客さまに名刺を大切に扱ってもらえます。
美容室を利用される多くのお客さまは、名刺入れを持参していません。そのため、名刺をキレイにしまう場所がないのです。財布に入れようとしても、一般的な名刺は、財布のカード入れに収まらない。仕方なく鞄のポケットに入れ、気づいたときには折れ曲がっていたり、汚れていたり……。
そうならないためにも、カードサイズがオススメなのです。中身のデザインだけでなく、紙にもこだわって作った名刺、手元に残してもらうために、もうひと工夫しましょう。
4.施術前に一度渡して、より印象深く
名刺を渡すタイミングとして一般的なのは、施術が終わり、会計に移るとき。たしかにそれで問題ないのですが、より印象深くお客さまに覚えてもらいたいのなら、施術前に一旦渡すのがオススメ。
カットを始める前、名乗るタイミングで一度名刺を渡して、名前を確実に覚えてもらいましょう。たんに「本日カットを担当します、〇〇です」と口頭で名前を伝えるよりも、お客さま自身の目で名前を確認してもらった方が覚えてもらえます。
そして、名乗った段階では鞄を預けているので、お客さまが名刺に目を通したな、と思うタイミングで「帰りに改めてお渡しするので、一旦お預かりしますね」と言って回収しましょう。もちろん、お客さまがじっくり見る様子でしたら、無理に回収する必要はありません。それだけ気になる名刺だということです。
この工程を挟むことで、施術中の会話がより弾み、美容師の印象を強めることができるのです。
美容師は、予約いただいたときからお客さまの名前を把握しているので、名前で呼びかけられます。しかし、お客さまは美容師の名前を覚えていないことがほとんどです。そのため、「〇〇さん(美容師の名前)はどう思いますか?」とお客さまから話題をふりにくいので、会話が一方的に感じられることも多々。互いに名前が呼べるようになると距離が縮まり、より強く印象に残るので、次回の指名に一気に近づくのです。
特典をつけて、手元に残してもらう
名刺に特典プレゼントなどお得情報を載せれば、より捨てにくくすることができます。
たとえば、
・名刺の裏をスタンプカードにし、3回指名で、指名料1回無料
・名刺に合言葉を書いておき、次回予約時に合言葉を言うと割引サービス
など、指名につながる工夫を取り入れたり、名刺に特典がもらえるやり方を書いておいたり、捨てられない仕掛けを用意するのもオススメです。付加価値をつけることで、お客さまの手元に名刺が残りやすくなります。
お客さまには必ず名刺を渡して、ふとした瞬間に美容師を思い出してもらえる環境をつくり、指名につなげていきましょう。
2015年12月25日|美容院の販促