美容室のチラシで、サービスの魅力を伝える6つの方法
美容室の販促チラシで集客するためには、コピーだけでなくメニュー表も含めて、わかりやすく表現する必要があります。
なぜなら、人はわからないものに対して、自然と距離を置く傾向にあるから。つまりお客さまにとって、訳のわからない用語が羅列されたチラシは読まれないのです。わざわざ、この用語の意味はなんだろう、と調べてはくれません。
知らず知らずのうちに、あなたの美容室のチラシに専門用語を載せていませんか。バング、グレイカラー、ウィービング、リタッチ、SB込……。
パッと思いつくこれらの言葉は、ほとんどのお客さまには通じません。
今回は、わかりにくい専門用語を置き換えたり、補足してわかりやすくしてあげたり、伝わる販促チラシに変える6つのテクニックをご紹介します。
1.馴染みのある表現に置き換える
「バング」のように置き換えても差し障りのない言葉は、素直に「前髪」と置き換えましょう。厳密には意味が違う場合であっても、お客さまに直接影響が出ないのなら、わかりやすさを重視してください。
2.括弧書きで、わかりやすく
わかりやすく説明し過ぎると、雰囲気を壊しそうな言葉は、両方表記がオススメ。たとえば、「グレイカラー」の場合は、「グレイカラー(白髪染め)」と表記しましょう。これなら、専門用語を使いつつも、わかりやすく意味を伝えられます。
3.略語だけの記載は避ける
何度も登場するのなら「以下略」で通じますが、はじめから省略した形だけの掲載は不親切です。「SB込み」は、「シャンプー・ブロー込み」と表記。シャンプーやブローを別料金にするお店も多いなか、これは大きなメリットでしょう。であるならば、メリットが伝わらないのは非常にもったいないのです。
4.美容室の店舗名は、ルビをふって読みやすく
店舗名など、どうしても外国語で表記しなければならない場合は、ルビをふって読みやすくしましょう。たとえ読めなくても問題はない、と思いがちですが、記憶に残りにくかったり、お客さまが人に紹介したりするときにも不便です。
5.サービス名は、補足説明でフォロー
さまざまなサービスを用意し、メニューを豊富にしても、それぞれのサービスの魅力が伝わらなければ意味がありません。一目見ただけでは施術内容がわかりづらいサービスは、体験すれば得られるメリットを補足して、わかりやすくしてあげましょう。
サービスの価値を一言で表現し、前に付け加える
「保湿トリートメント」、「ツヤ感UPトリートメント」など、トリートメントをしたことで得られる価値を伝えることで、一気にわかりやすくなります。
詳細を後述する
あなたの美容室独自のオススメのサービスで、チラシに大きく掲載してアピールしたい場合は、より具体的に説明してあげるのも効果的です。
「◯◯トリートメント」
髪に必要な栄養分を補給。しっとり柔らかくまとまり、朝のスタイリングも楽々!
「△△トリートメント」
カラーやパーマをされる方にオススメ。もちがぐっとよくなります!
チラシ上ではシンプルに表記し、来店時に説明
チラシに説明を多くしてしまうと、紙面がごちゃごちゃしてしまうときは、いさぎよく「トリートメント」とだけ掲載し、来店時に説明を補足しましょう。その方がずっと伝わりやすくなります。
6.どれが専門用語かわからなければ、周りの人に聞いてみよう
美容業界以外の家族や友人に、普段カウンセリングで使っている言葉を書き出したリストや、あなたの美容室のチラシを見せて「この中でわかりにくい表現はどれ?」と確認してみましょう。一般の方には通じない言葉が、驚くほど多いことに気づくはずです。
わかりやすく説明することは、チラシ以外にも効果的
美容室のチラシで専門用語をわかりやすく表現し直すことで、集客率は上がります。さらに、わかりやすく表現することに慣れると、接客のときにも効果を発揮します。
お客さまにとっては、ただでさえ緊張する美容室。オシャレな美容師さんに普段よりも気を張るお客さまもいます。
そんななかで交わされる専門用語に「それってどんな意味ですか?」と聞き返すのは何だか恥ずかしいのです。施術中によくわからない用語があったとしても、よくわからないけれど、それでお願いします、くらいの気持ちで相づちをうっています。
意思疎通がうまくいっていないと「何か違うな……?」と仕上がったスタイルに不満をもたれてしまいます。せっかくチラシで集客した新規客をリピーターにできずに逃すのは大きな痛手。
お客さまの満足度をあげるためにも、わかりやすい表現を使ったコミュニケーションは必須です。
カウンセリングのときにお客さまとのコミュニケーションを大切にするのと同様に、チラシであっても、わかりやすく伝わる表現を心がけましょう。それがチラシの集客力アップにつながるのです。
2015年10月16日|美容院のチラシ