美容室チラシの集客力を高める、特典の効果的な掲載方法
美容室の販促チラシで集客するためには、割引などの特典を載せることがとても効果的です。現に、美容室のチラシには、お得なキャンペーン情報が必ずと言っていいほど載っています。つまり、それだけ反響率が高いということです。
しかし、載せれば確実に集客力が高まる、とは限りません。むしろ、使い方を誤れば逆効果になることも。今回は、特典を最大限に活かし、集客につながる販促チラシにするための4つのテクニックをご紹介します。
1.来店を促すために、特典が利用できる期間を限定
チラシ片手に、美容室に来店してもらうには、特典を「希少性」と「緊急性」で限定することが有効です。
希少性
数が限られたものに惹かれる心理を「希少性」と言います。先着30名様限定、限定50個、水曜日限定など、条件をつけることでお客さまの目には、チラシの特典が貴重なものに映るのです。さらに、人数や個数を限定することには、行動を急かす効果も期待できます。
緊急性
有効期限を設定することで、「今すぐ行かなければ」とお客さまに思ってもらえるため、「緊急性」はとても大切な要素です。期間を定めなければ、もしチラシを取って置いてもらえたとしても、いずれ忘れられてしまいます。すぐに来店してもらうためには「特典有効期限11月末まで」といったように、使える期間をあらかじめ指定しておきましょう。
2.割引額を具体的にし、一目見ただけでお得だと伝える
チラシの特典を値引きにする場合は、30%OFFや3割引と書くだけでなく、通常料金に値引きを適用した、具体的な数字を書きましょう。通常料金が4,000円、チラシの特典の値引きが30%OFFであれば、適用後の価格である2,800円も合わせて掲載することをオススメします。
特典の魅力をお客さまに知ってもらうには、割引が適用された額を頭のなかで計算させることなく、見ただけでお得だとわかってもらう必要があるのです。
3.集客効果を本気で上げたいのなら半額割引
絶対にチラシの成果を上げ、集客につなげたいのであれば、思い切って半額割引にしてみましょう。
チラシの値引き特典は今や当たり前。そのため、10%や20%OFFでは、お客さまはなかなか振り向いてはくれません。ましてや、他の美容室のリピーターの気持ちを動かすためには、驚き、飛びつきたくなるほどの値引きが必要なのです。
そもそも、チラシの特典というのはマーケティング戦略にいう「フロントエンド商品」にあたります。フロントエンド商品とは、簡単にいうと集客目的の商品のこと。つまり、短期的な売り上げ向上よりも、集客することを優先した商品のことです。
いくら魅力的なサービスであっても、体験してもらわないことには始まりません。まずは、値引きをしてでもサービスを体験して価値を感じてもらって、リピートにつなげます。そうして、長期的に売り上げを上げることこそが、特典の目的なのです。
ただし、大幅に割り引けば割り引くほど、集客力がそれに伴って、比例して上がるわけではありません。半額以上の割引であれば、訳ありな美容室、と怪しまれることもあるので、半額を限度にしておきましょう。
4.いち押しメニューだけを目立たせ、決断しやすく
あなたの美容室のメニューで、一番人気もしくは、一度体験したらリピート必至のオススメのサービスを大きくチラシに掲載して、選択するストレスからお客さまを開放してあげましょう。
全メニューを均等に掲載し、すべて20%OFFと書かれたチラシを見かけますが、アメリカの実験により示された「ジャムの法則」によると、人はあまりに多い選択肢にストレスを感じ、一方で選択肢が少なければ、決断を下しやすいとされています。
仮に全てのメニューを掲載するにしても、オススメのメニューは文字を大きくして目立たせ、お客さまが選択で悩まない環境をつくってあげましょう。
割引以外の特典で、販促効果を高める
値段の割引だけが、お客さまの来店を促せる特典ではありません。トリートメントなどの施術サービスや、小さいサイズの店販品、試供品のプレゼントであっても、魅力的であれば効果は十分。
半額割引の項目でも述べたように、特典は本命商品を買ってもらうためのフロントエンド商品です。気に入っていただければ、次回来店時に有料メニューからサービスを希望されたり、店販品の購入につながったりします。
美容室のチラシに特典をつけることは、反響率を高めるための効果的な手段です。なぜなら、特典目当てのお客さまだけでなく、来店を迷っているお客さまの背中を押す効果も期待できるから。
チラシを手にとってもらい、読んでもらえたのなら、あとは背中を押してあげるだけ。お客さまが「今、行かないと」と思わず前のめりになる特典をつけ、確実に来店してもらえるチラシにしましょう。
2015年10月10日|美容院のチラシ