新規オープンする美容室のチラシに載せるべき3つのポイント
美容室オープンのチラシは、いわばお店の営業マンのようなもの。せっかくターゲットの目にとまっても、伝えるべきポイントを間違えてしまうと、開店当初の売上げに大きな影響を与えかねません。オープン告知のチラシ1枚であなたの美容室にスタートダッシュをかける、最重要ポイントを公開します。
・ターゲット層にだけ伝わるようにする
・地域の競合店との差別化をはっきりと
・お試しできるキッカケづくりも忘れずに。
ターゲット層にだけ伝わるようにする
あなたは、オープン当初は誰でもいいから来てほしいと思っているかもしれません。しかし、最初だからこそ、自分の美容室に来てほしい顧客層を明確にして、その人たちにアピールしていくことが大切なのです。
客層を一番気にしているのは他でもないお客さま自身。特に美容室は、自分の年齢層やテイストにマッチしたお店を選びたいという傾向が強い場所です。お店の雰囲気や客層がつかめないお客さまにむけて、チラシのなかで「この美容室は、こんな人たちに向けたサービスを提供しています」とはっきり伝えましょう。
たとえば、メインターゲットは
・ナチュラルな雰囲気のファッションを好む、20～30代の女性
・値段よりもクオリティの高いサービスを求める、リッチなマダム
などなど。
あまり間口を狭める必要はありませんが、メインターゲットがどのあたりなのかを伝えることで、年齢層は異なっても同じような志向をもつお客さまにアピールすることができます。
手法としては、ナチュラル志向のOLさん向けなら、カットモデルも透明感のある女性を起用したり、カフェっぽい雰囲気のデザインにしてみたり。彼女たちが好みそうなデザインテイストを意識してください。サービス内容も、「お仕事帰りの30分でキレイになる、ヘッドマッサージ」とか「週末ゆったりコース、ヘアエステ＋カット」など、ターゲット層のニーズに添ったサービスを提供していることを伝えましょう。
デザインテイストやキャッチコピーに迷ったときは、同じターゲット層にむけた女性雑誌を参考にしてください。あなたの趣味ではなく、お客さま目線でページをめくれば、必ずヒントが見つかります。
地域の競合店との差別化をはっきりと。
近くにどんな美容室があるかは既にチェック済みでしょうが、新規参入する場合の鉄則として、既存店との違いをはっきりと伝えることが大切です。お客さまにとっては、慣れ親しんだお店から切り替えたりお試ししてみようと思うには、それだけの理由が必要なのです。ですから、チラシに載せるのは単なるサービス案内でなく、「この美容室に来てくれたら、あなたはこんな風になれますよ」ということを具体的に伝えてください。
たとえば、
・ショートカットのスタイリング、ベスト30をご紹介
・マイナス10歳肌のメイク術をこっそりお教えします
・あなたに似合う、ゆるふわまとめ髪をご提案
差別化のポイントは、提供する技術やサービス、店の雰囲気、値段などさまざまでしょうが、大切なのはそれによって、お客さま自身にどんな良いことが起こるかをイメージさせてあげることです。お客さまは髪をカットしに来るのではなく、カットすることで変わる自分をわくわくドキドキしながら探しに来店されるのです。だから、アクションを起こしてもらうためには、強力なメッセージが必要なのです。
お試しできるキッカケづくりも忘れずに。
新しい美容室ができると、店の前を通るほぼ全員が思うこと。
「ほんとに、上手なのかしら？」
もしくは、
「もしかしたら、ここでカットしてもらったら、もっと素敵になれたりして・・・」
実際に、行動をおこす人は数％ですが、何かしら気になっている人は多いはず。そんな好奇心をくすぐる作戦を展開しましょう。「チラシ持参の方は前髪カット無料」とか、「ヘアエステお試しサービス」など、いきなり髪型を任せるのではなく、ちょっとしたサービスを体験することで美容師の技術力やサービスクオリティを体感してもらえるキッカケづくりを用意します。
顧客目線に立ったチラシ作成が肝になる。
新しい美容室のドアを開けることは、お客さまにとってはかなりのチャレンジ。そんな顧客心理を十分に理解して、チラシに掲載するすべての情報はお客さま目線で語ってください。
あいまいな表現は避けて、価格は明確に表示しましょう。お客さまのさまざまな不安要素を取り除いてあげることが、あなたの美容室をオープンから人気店に押し上げるのです。
2015年8月18日｜美容院のチラシ
